憎まれっ子は世にはばかります
憎まれっ子世にはばかると言いますが。
私は世渡り上手な方ではないとおもいます。
しかしながら、世渡り上手の方は良い意味で人を裏切っていきます。
つまるところ、驚かせるわけでございます。
人を驚かせるというのは非常に難しい。
発想が優れるどころか前人未到の域にさえ達していますので。
人の予想を読み切って、それを超える努力まで必要なので。
それが例えば、オリンピックのキャラクターデザインでも、小学生を裏切らなければいけない。
それが例えば、建築家の作るファサードでも、コンペ審査員を裏切らなければいけない。
それが例えば、お化け屋敷でも、策略順路セット衣装を凝らなければいけない。
それが例えば、、、、
例をいくつか失礼致しました。
そうすると、一般的に面白い物は皆洗練されています。
類稀なる努力の結晶なのです。
こういうことをする人は、他の人によく興味を持って、
自分は、ではなく、彼は、彼女は、と模索するわけです。
短絡的に言ってしまいますが、「すごい人」は肯定と否定を一身に受けています。
世に名前を憚らせた人には、アンチを持たない人はいません。
憎まれっ子が世にはばかるには、憎まれるほどの努力と才能を光らせて、英断と叡智を兼ね備え、時には絶望を以って、神に近づかなければいけません。
難しい話をしました。
いつものトーンで話しましょう。
私の家の近所のおばさんに、我が強い方がいらっしゃって、
主婦がよく、「憎まれっ子世にはばかる、を体現したものだ」と言いますが、
彼女が憚らせているのは顔面だけでございます。